派遣の守秘義務 書類管理などの正社員との違い | 派遣らいぶらり
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派遣の守秘義務 書類管理などの正社員との違い

派遣と正社員では守秘義務に対する違いはあるのかをご紹介します。書類管理や機密事項などの管理はどうすれば良いのでしょうか。
編集部

派遣社員は、派遣先と個人的に守秘義務契約を交わしているわけではなく、派遣元である派遣会社との契約に当たるため、守秘義務が課せられているのは派遣元となります。そこで、派遣と正社員の守秘義務の違いを知るにあたりまずは派遣社員が守るべきことと漏えいが発生した際の対処をご紹介します。

守らなければいけない書類管理

派遣先での書類や電子記録などを社外へ持ち出ししないことや、就業先の情報管理ルールは派遣元から指示されます。個人情報や営業上の技術の情報など業務内における守秘義務を課せられているのは派遣元のため、社員は派遣元との契約に従い守る必要があるのです。

漏えいが発生したら自己+派遣元責任

万が一書類の持ち出しや情報の漏えいが発生した場合、その損害となった賠償金を請求される可能性がありますが、派遣先は派遣元へと請求するため、社員は派遣元との契約に従い損害を償います。漏えいが発生した場合の対処は、派遣元の責任となり派遣元に迷惑がかかることとなるのです。

正社員は派遣と大きく異なり、派遣先との守秘義務契約を交わす為万が重大な過失があり会社に損害を与えた場合は、損害の一部または全額を派遣社員に賠償させることがあります。不正競争防止法という法律で定められているので派遣よりも正社員の方が、責任が重いのです。

派遣社員とは個人的な契約を結べない

派遣元から派遣されている以上、契約期間内は派遣先と個人間での契約を結ぶことが出来ません。そこで、秘密保持に関する重大な守秘義務契約を企業側が結びたいと考えた際は、派遣元へと言うしか方法はないのです。

書類管理を故意に過失した場合

書類管理を故意に過失した場合企業は、正社員であれば個人へ賠償請求を安易に行うことができます。ですが派遣社員となると安易にはできません。派遣元へと確認し、派遣元の就業規則に従っていたかどうか?を判断する必要があります。そこで、秘密保持義務や損害賠償等については、派遣先は派遣元と相談し、労働者派遣契約上に厳重な守秘義務事項を記載し予防する手段を取っています。

派遣と正社員の守秘義務に対する明確な違い

派遣社員は派遣期間中だけではなく、派遣終了後についても守秘義務を守る必要がありますが、正社員の場合は別途「退職後も守秘義務を守る」等の契約を交わしていない以上契約は継続されません。次の職場で前職についての業務内容や機密情報などを口外しないことは社会人として当たり前のことですが、派遣だから、社員だからと言ってないがしろに出来るものではありません。注意して取り扱っていきたいですね。

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