
正社員を目指す方法は、大きく分けて2種類あると言えます。就職活動をするか、派遣社員から正社員登用を目指すかという方法のどちらかです。どちらがいいか悪いか、ということはありますが、まずは、両方の方法で取り上げてみましょう。
大学を卒業する前、あるいは、大学を卒業してからも継続して就職活動をするという人も多いと思います。初めから正社員を目指すという選択肢になりますが、この方法は景気の波に左右されやすいという特徴があります。働き始めればすぐに正社員になれるのですが、それだけに採用される確率は高いとは言えません。この点に留意しておきましょう。
紹介予定派遣から正社員を目指すという選択肢もあります。3ヶ月から半年程度の試用期間を経て、お互いに合意が得られるようであれば、そのまま正社員として働き始めるのもよいでしょう。仕事をすることのハードル自体は低いのですが、確実に正社員になれるわけではありません。この点に留意するとよいでしょう。
紹介予定派遣と正社員、どちらもそれなりのメリットがあります。紹介予定派遣であれば仕事になじめますし、就職活動であれば研修などを受けられることが特徴なのです。どちらかが優れているわけではありませんが、両者を比較した上で自分が働きたい方を決めると良さそうです。
紹介予定派遣は、技術や経験が身に付けられるというメリットがあります。適性が合うと分かってから就職することができるため、安心して働けるのです。企業の立場からすると、この人を採用して大丈夫だろうかという問題点を解消できるため、お互いにとって働きやすいです。
また、紹介予定派遣の場合は職場の雰囲気も分かります。技術や経験が身に付くだけでなく、実際に働くことをイメージしながら仕事ができるのです。人間関係の面でもよいと言えるでしょう。
就職活動での採用は、新卒ならではのメリットが享受できます。たとえば、採用後の研修を受けるなど、中途採用に近い紹介予定派遣よりも新卒あるいは既卒者の方が受けられやすい特徴があります。
また、新卒で就職するというのは、すぐに働けたというメリットを感じるかもしれません。紹介予定派遣よりも正社員になる近道なのです。